第3回 日本の人口 Số dân Nhật Bản
日本の人口は2024年6月現在、約1億2400万人です。第二次世界大戦後、増え続けてきましたが、2008年には約1億2800万人となり、この時が最高でした。それ以降は少なくなって、その後もずっと減り続けています。
日本は「少子高齢化」の社会に変わっています。「少子化」とは生まれてくる子供の数が減っていくこと。「高齢化」とは逆に65歳以上のお年寄りが増えていくことです。人口の中でお年寄りが占める割合は26.7%、つまり4人に1人が高齢者で、これは世界一の割合です。このまま高齢化が進んで行くと2060年には高齢化率は40%に達すると予想されます。一方、一人の女性が生む子供の数の平均は1.46人で、先進国の中では最も少ない数字です。
高齢化が進むと、高齢者の健康を維持するために、医療費が増えてきます。国が支払う年金金額も増え、国の財政に大きな負担となります。また、地方自治体でも住民から納められる税金が減ってしまい、公共施設の運営や道路・公園などの整備、ごみ処理などが難しくなります。
この問題に対し、国は次のような対策を進めています。
➀少子化対策
・結婚・子育て世代が将来の展望を描ける環境を作る。
・子育て家庭の様々なニーズに応える。
・結婚、妊娠・出産、子供・子育てに温かい社会を作る。
②高齢化対策
・すべての年代の人が活躍できるエイジレス社会を目指す。
・人生のどの段階でも高齢期のくらしを描ける地域コミュニティを作る。
・技術革新による新しい高齢化社会対策を目指す。
しかし、現実には抜本的な対策は出てきてなく、これからも少子高齢化は避けられないでしょう。
そのような中で有効な対策は外国の若者の力を借りることです。外国人労働者が安心して活躍できる社会を作るためには、労働条件を改善する、悪質仲介業者を排除する、受け入れ企業の負担を軽減する支援などが必要です。
ベトナムからは30万人を超える技能実習生が働いており、この数は各国の実習生の中で最大です。