3. リ・タイ・ト(李太祖)公園 

 

ホアフォン塔から北へほんの数十メートルのところにリ・タイ・ト王の銅像が立つ広い公園があります。リ・タイ・トは中国からの独立を勝ち取り、リ朝初代の王となった人で、1010年にホアルー(華閭)からタンロン(昇竜・ハノイ)に都を移しました。

その後、1945年にベトナムが独立を達成すると、フランス統治時代の建造物は取り壊され、レロイが中国・明への抵抗運動の拠点とした故郷ゲアン省の山の名を取ってチーリン公園となりましたが、更に1988年、インドとの友好を記念してインディラ・ガンジー公園と改められました。そして20041010日、ハノイ市解放50周年を祝い、同時に2010年のハノイ遷都1000年記念に向けて現在の公園が完成しました。公園を囲む迎賓館、中央郵便局、ハノイ市人民委員会、国立銀行はそれぞれ旧フランス時代のトンキン政庁舎、郵便局、市庁舎、インドシナ銀行でした。また、大教会、ホテル・メトロポール、オペラハウス、歴史博物館、革命博物館、旧ハノイ総合大学など歴史ある建造物が徒歩数分の圏内に存在します。