よい文章の書き方

 

T先生の友人で長く新聞社に勤めていた人がいます。その人が新聞記事の書き方について下のように説明してくれました。これを読むと、新聞に限らず、メールでも手紙でも、説明文でも意見文でも、また論文でも、私たちが何かの文章を書くときに大切な点を明確に示しています。どうか皆さんの参考にしてください。

 

◆ 新聞記事の文体 
新聞記事の目的は、事実をいかによく伝えるかなので、その文体は機能的、常識的であるといえます。そこで配慮すべきキーワードを掲げます。
① 正確さ 漢語・数字

② 平易さ 和語・かな
③ 簡潔さ 短い文

④ 明解さ 口語体・常用語

◆ よい新聞記事の書き方
① 文章はより短く  主語と述語を近づけ、修飾語は短くする。

構文はより単純に 主語・述語がはっきり分かるようにして、修飾語句は直近に。
③ 主旨は冒頭から  重要なことから、だんだん軽微なことへ。

④ 難解語を避ける  難解熟語・外来語・軽蔑語は言い換える。

⑤ 同義語を避ける  文章の内容を整理し、無駄な表現を省く。

⑥ 主語述語の対応  述語は主語に対し、ふさわしい言い回しに。

⑦ 二重否定を避ける 否定の否定は分かりにくい。